草津白根山など火山の最新研究成果を発表するシンポジウム開催

草津白根山が5年前に噴火した際の詳しい状況など、火山についての最新の研究成果を発表するシンポジウムが草津町で開かれました。

このシンポジウムは、国内の複数の大学や、火山がある県内外の自治体が中心になって去年から開いています。
初日の17日は、火山学の研究成果を研究者が発表し、会場の草津町のホテルにはおよそ80人が、また、オンラインでも200人ほどが参加しました。
この中で、火山の構造や噴火のプロセスを調査している研究者は草津白根山について、5年前に噴火した際の火口付近の調査結果を発表し、火口から地中までの構造や、構造を解明するために用いた手法を明らかにしました。
そして、その手法でわかった当時の火口付近の温度や、当時、起きた水蒸気噴火に今後、備えるために知っておくべきだとする地下水の分布について図を用いながら説明していました。
シンポジウムの運営に携わった東京工業大学草津白根観測所の寺田暁彦准教授は「火山学としてわかってきたことと、行政の観光や防災の取り組みを情報交換してお互いに理解し、協力できることを議論していきたい」と話していました。
シンポジウムは2日目の18日、噴火があった地域の防災や観光について、講演や意見交換が行われます。