感染性胃腸炎の患者増加 群馬県が注意呼びかけ

感染性胃腸炎の患者増加 群馬県が注意呼びかけ

冬に増えやすいノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の患者が県内で増加していて、例年、今後、ピークを迎えることから、県が注意を呼びかけています。

「感染性胃腸炎」は、ウイルスや細菌が原因となり、おう吐や下痢などの症状が出るもので、例年、年末年始ごろにかけて患者数はピークを迎えます。
県衛生環境研究所によりますと、11月12日までの1週間の患者数は、県内の1医療機関あたりの平均で5.11人と、前の週から1.57人増えました。
ことしの患者の報告数は去年やおととしより多い傾向で推移していて、いずれも同じ時期で去年は4.28人、おととしは1.78人でした。
感染性胃腸炎の病原体のうち、ウイルス性のものにはノロウイルスやロタウイルスなどがあり、このうち、ノロウイルスは、乾燥と寒さに強いため特に冬に増えやすいとされています。
対策として、県は、手洗いやうがいを定期的に行い、食事の前や排せつ後は特に丁寧に手を洗うこと、また、手すりやドアノブなどは定期的に消毒することなどを挙げています。
そして、感染者の便やおう吐したものを処理する時は、使い捨ての手袋をして慎重に行ってほしいと注意を呼びかけています。