群馬 富岡市 フランスが本場のクレープを“ご当地グルメ”に

富岡市では、世界遺産の富岡製糸場がフランスの技術を導入して設立されたことを踏まえて、フランスが本場のクレープを異なる種類の飲食店が作り、「ご当地グルメ」にしようという取り組みが進められています。

この取り組みは、富岡市観光協会の職員でフランス出身のダミアン・ロブションさんが、市内のカフェやレストランなどに呼びかけて、この秋から本格的に始めました。
呼びかけに応じた異なる種類の店舗が、個性あふれるクレープを、ことし9月に市内で開かれたイベントで出品したのに続き、今月23日に開かれるフランスの料理や音楽などを楽しめるイベントでは、10の店舗が出品するということです。
このうち創業およそ90年の和菓子店では、生チョコ入りの大福とクリームが入ったクレープを作っています。
また、妙義山の近くにある古民家を活用したカフェでは、そば粉を使ったクレープの一種のガレットをつくり、地産地消を意識して、地元産のクレソンなどの野菜を入れています。
取り組みを進める富岡市観光協会のロブションさんは流ちょうな日本語でインタビューに応じ、「富岡市にはこれまで目立ったグルメがありませんでしたが、クレープは観光客が来るための大きなモチベーションになると思います。“ご当地グルメ”として町ぐるみで取り組みを進めていきたい」と話していました。