続く暑さできのこ生育に影響 コスト増も経営直撃 群馬 桐生

群馬県桐生市にあるきのこ園ではしいたけなどの収穫が最盛期を迎えていますが、夏から続く暑さで生育に影響が出ています。
また、生産量を維持するのに必要なコストも増していて経営を直撃しています。

桐生市にある「桐生きのこ園」では年間およそ70トンのしいたけやまいたけなどの栽培と販売を行っていて、今月から収穫の最盛期を迎えています。
きのこ園によりますと、例年であれば収穫は9月下旬ごろから始まりますが、この夏から続く暑さの影響で生育が1か月ほど遅れているということです。
なかには、色が白くなったり、変形したりしているきのこも出ていて、3割ほどが商品にならないということです。
きのこ園では生産量を維持するため、ことしは栽培量を増やしていますが、室温を17度に維持するための冷房費や、遮光の資材の購入費用など、生産にかかるコストは去年よりも150万円程度、増えていて経営を直撃しているということです。
そのため、きのこ園では今後、値上げを検討しているということです。
桐生きのこ園の中島崇社長は「いろいろと工夫して生産量は維持したが、その分、コストがかかったので本当に苦しい。おいしいきのこを届けるために消費者には価格転嫁することを理解してほしい」と話していました。