「秋の褒章」 群馬県 16人が受章

長年にわたってその道一筋に打ち込んできた人などに贈られる「秋の褒章」の受章者が発表され、県内では16人が受章することになりました。

このうち、農業や商業、工業などの業務に励んだ人に贈られる「黄綬褒章」を受章するのは7人です。
▽伊勢崎市に住む養護老人ホームの施設長、井桁玲子さん(58)、
▽沼田市の特別養護老人ホームの介護職員、植栗美紀さん(56)、
▽桐生市の建設会社の代表取締役、大川弘志さん(65)、
▽館林市の造園工事会社の代表取締役、川島良則さん(61)、
▽高崎市の農家、齋藤絹代さん(70)、
▽高崎市の農家、佐藤茂さん(71)、
▽前橋市の造園会社の代表、根岸憲一さん(76)です。
公共の仕事に尽力した人に贈られる「藍綬褒章」を受章するのは9人です。
▽前橋市の元消防団副団長、石坂初夫さん(66)、
▽邑楽町に住む、群馬県交通安全協会常務理事の栗原茂さん(73)、▽伊勢崎市の元民生・児童委員、小林法男さん(78)、
▽館林市の調停委員、齊藤順子さん(67)、
▽玉村町の保護司、設樂典子さん(76)、
▽高崎市の保護司、鈴木茂弘さん(76)、
▽中之条町に住む群馬県職域防犯協力会連合会会長、田村亮一さん(81)、
▽高崎市の消防団副団長、寺崎正親さん(60)、
▽桐生市に住む群馬県交通安全協会理事、森守郎さん(83)です。
秋の褒章の伝達式は、今後、県庁などで行われる予定です。

ことしの「秋の褒章」で「黄綬褒章」を受章する齋藤絹代さん(70)は、高崎市内で家族で農園を経営し、地域の子どもたちに食について学んでもらう「食育」を行ったり、女性の農家としての情報発信を行ったりしてきました。
齋藤さんは30年以上、家族で農園を営み野菜作りを続け今は「きゅうり」や秋が旬の葉物野菜の「オータムポエム」の栽培に力を入れています。
それだけでなく、子どもたちに食の大切さを知ってもらおうと高崎市内の小中学校の児童・生徒に農業体験の機会を提供したり、とりたての野菜を給食に提供したりする取り組みをしています。
さらに、県内の女性農家でつくるネットワークに参加し、消費者との交流や、「農業の大切さ」の発信にも取り組んできました。
齋藤さんは「受章によって責任を感じています。種をまいて芽が出て育っていく過程は、子育てに似ていてとても楽しいです。これからも子どもたちに新鮮な野菜を食べてもらう場を提供していきたい」と話していました。