全国地域安全運動始まる 前橋で出発式

群馬県内の刑法犯の認知件数が、ことし大幅に増える中、全国地域安全運動が11日から県内でも始まり、前橋市で出発式が行われました。

全国地域安全運動の出発式は県庁前の広場で開かれ、警察や各地域の防犯団体などからおよそ40人が参加しました。
県内の刑法犯の認知件数は、ことし、先月末までに9529件で、去年の同じ時期より30%近く増えていて、中でも、空き家を狙った窃盗は、去年の2倍近い447件ありました。
こうした状況を受けて群馬県警の重永達矢本部長は出発式で「窃盗犯の増加が顕著なので、啓発活動に尽力していただきたい」とあいさつしました。
このあと、サッカー女子の「なでしこリーグ」に所属して前橋市を拠点に活動する「バニーズ群馬FCホワイトスター」の選手などがゴールに見立てたネットの前に設置された「特殊詐欺」とか「乗物窃盗」などと書かれたパネルを、正確なキックで射ぬくパフォーマンスを披露していました。
全国地域安全運動は、県内では、女性と子どもの犯罪被害や特殊詐欺の被害、そして、自転車をはじめとする乗り物の盗難被害のそれぞれの防止を運動の重点に、今月20日まで各地で活動が行われます。