古墳時代の祈りの道具「石製模造品」集めた企画展 藤岡

群馬県内の古墳などから発掘された、「祭し」で使われたとされる祈りの道具を集めた企画展が藤岡市で開かれています。

この企画展は、古墳時代の祭しに使われた祈りの道具とされる「石製模造品」をテーマに、藤岡市の藤岡歴史館で開かれています。
「石製模造品」は刀や農工具などをかたどった、石で作られたミニチュア品で、会場には古墳から発掘された土器や埴輪なども含め、およそ300点が展示されています。
このうち、藤岡市の白石稲荷山古墳から出土した「げた」や「きね」をかたどった「石製模造品」は、東京国立博物館に展示されていたため、群馬県での展示は90年ぶりになります。
このほか、茨城県の古墳から出土した木材を加工するための刀や「かんな」の模造品なども展示されています。
藤岡歴史館によりますと、「石製模造品」で使われた石は藤岡市など県内で多く産出されていて、盛んに作られた地域の1つとして知られているということです。
藤岡市教育委員会の文化財保護課長の軽部達也さんは「石製模造品の生産が盛んだった藤岡市で、当時実際に使われていたものを想像しながら、思いをはせてもらいたい」と話していました。
この企画展は12月3日まで開かれています。