凹凸絵札で目が見えない人も楽しめる上毛かるた展示 中之条町

でこぼこな絵札を触ることで目が見えない人も楽しむことができる、群馬の郷土かるた「上毛かるた」が作られ、中之条町のイベント会場で展示されています。

この上毛かるたは全盲の彫刻家が代表を務める団体と群馬大学、それに大手メガネチェーンが共同で制作したものです。
樹脂で作られた絵札ははがきよりも一回り小さいサイズで、厚みが1センチほどあります。
表面にデザインされた凹凸を手で触れて感じることで、目が見えない人でも絵札を特定することができるようになっています。
例えば、「ねぎとこんにゃく下仁田名産」の札には、ねぎの束が、「縁起だるまの少林山」の札には、かわいらしいだるまが立体的にデザインされています。
この上毛かるたは今月9日まで中之条ビエンナーレの会場に展示されていて、訪れた人は、アイマスクをしたり、目をつぶったりしながら触り、絵札を当てて楽しんでいました。
制作した団体の福西敏宏さんは「美術は基本的に見るものだと思っている人も、見る以外にも豊かな世界があることを実際にかるたを触って感じてほしい」と話していました。