円安 輸入食品扱うコンビニ 商品値上げ相次ぎ経営に影響

一方、円安の影響で外国人向けに輸入食品を多く扱うコンビニエンスストアでは、仕入れ価格の上昇に伴い、商品の値上げが相次いでいて、経営に大きな影響を及ぼしています。

県内に暮らすネパールやインドネシアなど、外国人が多く利用している前橋市にあるコンビニエンスストアでは、冷凍食品や香辛料など全体のおよそ9割の商品が輸入食品です。
円安に伴い、輸入食品の仕入れ価格が上昇している影響で、この店ではほとんどすべての商品が1年前と比べて5パーセント程度、値上げしているということです。
また、こうした値上げに伴い、1人あたりの商品の購入額が減っていて、売り上げが去年の同じ時期と比べ、3割ほど減少しているということです。
この店では、一度に購入する数を増やすことで仕入れ価格を抑えるようにしているほか、商品をまとめて購入した客に期限が迫っている食品をサービスするなどして、売り上げの減少に歯止めをかけようとしています。
買い物に訪れたインドネシア出身の20代の男性は「値上がりは心配だが、ここでしか買えないハラール認証されている商品を選んでいるので、仕方ないと感じている」と話していました。
コンビニエンスストアを経営しているネウパネ・ベシャム・ラジさんは「母国の慣れ親しんだ食べ物を安心して購入してほしいので、輸入価格は上がっているが、なるべく安く販売できるように努力している」と話していました。