ふるさと納税 返礼品ルール厳格化前に“駆け込み”寄付急増

ふるさと納税の返礼品のルールが来月から厳格化されるのを前に、県内の自治体では、今月の寄付額が去年の同じ月の3倍に増えるなど“駆け込み”の寄付が急増しています。

ふるさと納税について、国は来月から、返礼品にかかる自治体の経費の総額を寄付額の5割以下とし、基準を上回る経費がかかっている自治体の中には一部の品目で寄付額の引き上げなどを予定しています。
これを前に、各地の自治体では“駆け込み”の寄付が急増しています。
このうち、すべての返礼品の寄付額を5割引き上げる伊勢崎市では、今月の寄付額が去年の同じ月のおよそ3倍に上っています。
一方、引き上げなどがない自治体でも寄付額が増加していて、昨年度、県内で2番目に多い寄付が寄せられた昭和村では、今月は去年の同じ月の2.5倍ほどになっているということです。
また、来月からは、返礼品の「熟成肉」と「精米」の基準も厳格になり、原材料が同じ都道府県内で生産されたものしか認められません。
このため、富岡市では、返礼品にしてきたスライス肉や精米の一部の取り下げを始めています。
市では、今月の寄付額が去年の同じ月のおよそ2.5倍に増えていますが、来月以降の落ち込みを懸念しています。
富岡市企画課の黛徳重課長は「年末にかけて例年どおり寄付してもらえるか見通せない不安がある。今後も魅力ある特産品などを提供していくので、引き続き寄付をお願いしたい」と話していました。