世界遺産の富岡製糸場 知事「活用方法など抜本的見直し必要」

来年で世界遺産の登録から10年となる富岡製糸場について、山本知事は「施設の活用方法などを抜本的に見直す必要がある」と述べ、入場者数の低迷などの課題の解決に向けて関係する自治体のトップと協議する場を設ける考えを示しました。

来年6月で世界遺産の登録から10年となる富岡製糸場は、入場者数が昨年度はおよそ31万人と登録された2014年度の5分の1ほどにとどまるなど低迷が続いているほか、老朽化した施設の修理や整備も遅れ、節目の年を前に課題が浮き彫りとなっています。
富岡製糸場について、山本知事は28日の県議会の一般質問で「施設の保存・整備と活用の方法を抜本的に見直す必要がある」と述べました。
その上で、課題の解決に向け、世界遺産を構成する施設がある富岡市と伊勢崎市、それに藤岡市と下仁田町の市長や町長と協議する場を設ける考えを示しました。
また、県の新井地域創生部長は、部内に立ち上げたプロジェクトチームで観光客の満足度の向上やリピーターの増加につなげるために必要な対策などを検討していくことを明らかにしました。