“わかりやすい日本語”学ぶ 外国人の医療機関受診支援 群馬

県内で暮らす外国人たちに安心して医療機関を受診してもらおうと、医師を目指す学生たちが病院で使う用語をわかりやすい日本語で伝える方法を学ぶ講座が、群馬大学で行われました。

この講座は日本語が得意でない外国人でも安心して受診できる環境を作ろうと26日、県と群馬大学が開いたもので、医師を目指す群馬大学の医学部の学生120人のほか、サポート役として外国人と留学生あわせて10人が参加しました。
まず、講師を務める日本語教師の女性はポイントの1つとして難しい医療の用語は、やさしい日本語に言いかえて、繰り返し伝える方法などを紹介していました。
このあと、実際に、学生たちはサポート役の外国人たちを相手に病院内での会話を想定した実習を行いました。
学生たちは「麻酔」を「眠くなる薬」と言いかえるなどして伝えたり、身ぶり手ぶりを交えながら説明したりしていました。
参加した学生は、「自分がわかりやすいと思っても外国の方が理解できないケースがあり、良い機会になりました」と話していました。
県のぐんま暮らし・外国人活躍推進課の阿久津智子係長は、「県内は外国人が多いため、円滑にコミュニケーションできるように医療に限らず、さまざまな分野でやさしい日本語を広めていきたい」と話していました。