自転車事故をスタントマンが実演 高校生交通安全学ぶ 沼田

群馬県の高校生の自転車事故の件数が全国最多の状況が続く中、沼田市の高校生たちが21日、交通安全教室に参加し、スタントマンによる迫力ある実演を通して交通安全の重要性を学びました。

21日開かれた交通安全教室には、沼田女子高校の全校生徒300人余りが参加し、実際にあった自転車事故のケースがスタントマンによる演技によって再現されました。
この中では、複数の自転車で横に並んだり、道路の右側を走ったりしたことで車に気づかず衝突した事故や、左折したトラックの内輪差によって巻き込まれた事故などが再現され、生徒たちは、迫力ある実演を通して交通安全の重要性を学んでいました。
群馬県は高校生1万人あたりの自転車事故の件数が9年連続で全国最多で、大きな課題となっています。
沼田女子高校の2年生は「すごく怖かったです。交通事故を身近に感じたので、気をつけようと思いました。自転車をよく使う姉にも、きょうの内容を伝えたい」と話していました。
また、主催者の1つ、JA利根沼田の村澤孝尚常務理事は「交通事故の危険性を実感したと思うので、交通ルールを守り、安全で楽しい高校生活を送ってもらいたい」と話していました。