群馬 太陽光発電所の銅線ケーブルなど盗難被害 去年の6倍余

県内の太陽光発電所で銅線のケーブルなどが盗まれる被害が、ことしの上半期360件余りと、去年の6倍余りに上り、被害額は4億3000万円を超えたことが群馬県警のまとめでわかりました。

群馬県警によりますと、県内の太陽光発電所で銅線のケーブルなどが盗まれる被害は、ことしの上半期366件で、去年の同じ時期の60件の6.1倍に増えました。
また被害額は、発電量が減少した影響や修理費用などを除き、4億3800万円ほどに上り、去年よりおよそ3億4200万円増えました。
このうち2月には、前橋市が運営している太陽光発電所で銅線のケーブルおよそ210メートル分が盗まれ、警察が捜査しています。
また、下半期に入っても被害が出ています。
7月、藤岡市にある太陽光発電所の敷地内から銅線のケーブルおよそ1.4キロメートル分、1760万円相当を盗んだとしてカンボジア国籍の5人が、その後、逮捕・起訴されています。
被害が相次ぐ要因としては、世界的に銅の取り引き価格が高騰していることがあるとみられていて、警察は太陽光発電所での防犯カメラの設置などの対策を徹底するよう呼びかけています。