介護保険料 県内4市で過大徴収や還付のミス相次ぐ

介護保険料を過大に徴収や還付するミスが全国で相次ぐ中、県内でも高崎市や前橋市など4市でミスが見つかり、過大に徴収した分を市民に返還することにしています。

介護保険料の徴収については、8年前の法改正で規定が変わりましたが、解釈を誤って過大に徴収や還付するミスが、全国の自治体で相次いで明らかになっています。
これを受けて、県内の自治体でも調査を行ったところ、高崎市と前橋市、それに伊勢崎市と富岡市でミスが見つかりました。
このうち、最もミスが多かった高崎市では、過大に徴収したケースが81件、合わせて214万円余り、過大に還付したケースが79件、合わせて213万円余りありました。
高崎市を含めた4市で介護保険料を過大に徴収していたケースは合わせて208件、450万円余り、過大に還付していたケースは合わせて225件、570万円余りありました。
それぞれの市では過大に徴収した市民に謝罪した上で、多く徴収した分を返還することにしています。
一方、過大に還付した市民については、定められた期間を過ぎているため、追加での徴収はしないということです。
4つの市は、今後、法改正が行われる際にはシステムの設定などを複数の職員でチェックするなどして再発防止を徹底するとしています。