県内インフル「流行期入り」患者倍増の医療機関や学級閉鎖も

県内で今月に入ってインフルエンザの患者数が1週間の1医療機関あたりの平均で1.87人となり、流行の目安とされる「1人」を超えました。
藤岡市などではこの10年で最も早い時期での学級閉鎖が出る学校もあり、医療機関が手洗いやうがいなどの徹底を呼びかけています。

県によりますと、県内では今月10日までの1週間で、インフルエンザの患者数は1医療機関あたりの平均で1.87人と、「流行期入り」の目安とされる1人を上回りました。
保健所の管内別では、藤岡で12.33人、高崎市で2.86人などとなっています。
また、藤岡市や前橋市などでは、小学校や高校で今シーズン初めて学級閉鎖となり、この10年間で最も早くなっています。
こうした中、藤岡市にある小児科の診療所では、先月中旬以降、インフルエンザと診断される子どもが増えています。
この診療所では、発熱の症状がある子どものうちインフルエンザに感染していたケースは、先月26日までの1週間は9人に1人ほどでしたが、今月9日までの1週間では4人に1人と倍増しています。
診療所の大須賀稔樹院長は「この時期に患者がこれほど出るのは異例だ。今後、さらに流行するおそれがあるため、手洗いやうがい、換気などをしっかり行ってほしい」と話しています。