「医療的ケア児」の保護者の交流会 支援センターで初開催

日常的に医療ケアを必要とする子どもたちなどを支援する県のセンターで、保護者たちが育児の悩みなどを相談する交流会が、初めて開かれました。

難病や障害で人工呼吸器やたんの吸引などが欠かせない「医療的ケア児」は県内では380人いて、県は、ことし6月に支援センターを開設し、ケア児や家族のサポートにあたっています。
支援事業の1つとなっている保護者たちの交流会が、12日、渋川市にあるセンターで初めて開かれ、県内に住むケア児と保護者の合わせて9人が参加しました。
参加した人たちは、子どもが発作を起こした際の対応などについて相談したり、災害をはじめ非常時の子どものケアに必要な情報を共有したりしていました。
10歳の息子がケア児の女性は「以前はケア児を育てるママたちの居場所がなく、私もふさぎこんでいました。このセンターがママたちが下を向かずにいられる場所になってほしい」と話していました。
県から委託を受けて交流事業を行う団体の代表で、ケア児の母親の石川京子さんは「ケア児などを育てている境遇の近いお母さんたちがセンターにはきっといるので、少しの勇気を出して遊びに来てほしい」と話していました。