群馬の景気 全体として持ち直している 12か月連続据え置き

日銀前橋支店は、群馬県内の景気について、全体として「持ち直している」とする判断を12か月連続で据え置きました。

日銀前橋支店は、1日県内の金融経済概況を発表しました。
それによりますと、「個人消費」についてはことし7月の家電量販店の販売額が連日の猛暑でエアコンを中心に好調で前の年の同じ月と比べ、7.4%増加しました。
また、ことし7月の主な温泉の宿泊客の数も前の年の同じ月と比べ、15.4%増加したことなどから「物価高の影響を受けつつも、サービス消費を中心に緩やかに増加している」とする判断を12か月連続で据え置きました。
一方、雇用・所得については、物価高の影響で、「雇用環境の改善に足踏みがみられる」などとして2か月ぶりに判断を引き下げました。
こうした状況を踏まえ全体の景気判断については、「持ち直している」とする判断を12か月連続で据え置きました。
日銀前橋支店の肥後秀明支店長は、「高騰が続くガソリン価格の補助を政府が延長することになったのは、企業の懸念を緩和する動きになるとみている。今後も県内経済のプラスとマイナスの両面を丁寧に注視していきたい」と話しています。