猛暑でほうれんそう成育遅れ 収穫減懸念 全国一の産地群馬

全国一のほうれんそうの産地、群馬県では、ことしは猛暑の影響で成育が遅れるなどしていて、農家の間で、今後の収穫量の減少に懸念が広がっています。

群馬県はほうれんそうの出荷量が2万トン近くにのぼる全国一の産地で、およそ230軒の農家が栽培している昭和村では現在、収穫の最盛期を迎えています。
このうち、竹吉健一さんの農業用ハウスでは、29日も朝から家族などが総出で収穫作業にあたり、鎌を使って一束ずつ丁寧に刈り取っていました。
竹吉さんによりますと、ことしの夏は猛暑が続いているため、ハウスを遮光シートで覆って中の温度を調節していますが、厳しい暑さで生育が遅れるなどの影響が出ているということです。
また、猛暑で今月に入ってまいた種のうち10%余りが発芽していないため、今後、収穫量が減ることが見込まれているということです。
竹吉さんは「生育の遅れは品質に関係してくるので、ほうれんそう農家にとってことしの猛暑は厳しい。ほうれんそうを食べて農家を応援してほしい」と話していました。