群馬県内企業倒産72社 去年1年間上回る 民間調査

県内でことし倒産した企業は先月までに72社にのぼり、すでに去年1年間の数を上回ったことが民間の信用調査会社のまとめで分かりました。
調査会社は、新型コロナの影響を受けた中小企業に対するいわゆる「ゼロゼロ融資」の返済が本格化していることから、今後も倒産が続く可能性があるとしています。

民間の信用調査会社、東京商工リサーチによりますと、県内でことし1月から先月までに、1000万円以上の負債を抱えて倒産した企業は72社にのぼり、去年1年間の69社を上回りました。
業種別では、「サービス業ほか」が22社と最も多く、次いで「建設業」が20社、「製造業」が13社などとなっています。
倒産が増えている背景には、コロナの影響を受けた中小企業が実質的に無利子・無担保で融資を受けられる、いわゆる「ゼロゼロ融資」の返済が本格化し、多くの企業が資金繰りに苦慮していることが指摘されています。
東京商工リサーチ前橋支店は「円安や物価高、それに人手不足が重なって企業を取り巻く経営環境は厳しさを増しており、業績回復の流れに乗りきれない企業を中心に倒産が続くとみられる」と話しています。