エムポックス(サル痘)県外男性 県内で感染確認は初めて

感染症の1つで「サル痘」から名称が変わった「エムポックス」について、県外に住む男性の感染が県内の医療機関で確認されたと県が発表しました。
県内で「エムポックス」への感染が確認されたのは初めてです。

「エムポックス」は去年、欧米などを中心に流行した感染症で、厚生労働省がことし5月、国内での名称をこれまでの「サル痘」から変更しました。
郡馬県によりますと、県外に住む30代の男性が発熱や発疹、リンパ節の腫れなどの症状を訴えて、主治医がいる県内の医療機関を訪ねたところ、その後の検査で今月18日、「エムポックス」への感染が確認されたということです。
県内で「エムポックス」への感染が確認されたのは初めてです。
男性には潜伏期間とされる2週間程度の間に海外への渡航歴はなく、現在、症状は安定し、自宅で療養しているということで保健所が感染経路について調べています。
県によりますと国内では、去年7月に初めて感染が確認されて以降、今月13日までに195人の感染が確認されているということです。
エムポックスは、主に感染した人や動物の発疹した皮膚や体液などに触れたり、長時間、飛まつにさらされたりした場合などに感染するということです。
県は「感染が疑われる症状が出た場合マスクを着用し、発疹した部分を衣服やガーゼで覆うなどしたうえで、早めに医療機関を受診してほしい」と呼びかけています。