群馬県 防災ヘリコプター墜落 9人死亡事故から5年 追悼式

群馬県の防災ヘリコプターが山中で墜落し、9人が死亡した事故から10日で5年となり、亡くなった消防隊員などの追悼式が行われました。

2018年8月、群馬県中之条町の山中で、登山道の視察のため飛行していた県の防災ヘリコプターが墜落し、消防隊員やパイロットなどあわせて9人が死亡しました。
事故から5年となる10日、現場からおよそ1.5キロの場所に建てられた慰霊碑の前と前橋市の消防学校で追悼式が行われました。
このうち、慰霊碑の前で行われた式には遺族や山本知事などおよそ60人が参列し、墜落時間とされる午前10時1分にあわせて、亡くなった9人の名前が刻まれた慰霊碑に向かい、全員で黙とうをささげました。
このあと、遺族の代表者が「どんなに月日が流れようと最愛の家族を突然奪われた無念の思いは消えることはない。事故があった事実と教訓が風化することがないよう祈っている」と追悼のことばを述べました。
また、山本知事は「殉職された皆さまの強い使命感と崇高な精神を胸に刻み、県民の生命、身体、財産を守っていくことを固く誓う。あわせて、防災航空体制の安全管理に全力を尽くしていく」と述べました。
墜落事故のあと、遺族たちは事故を風化させないために慰霊のための登山道の整備を県に求めていて、県は来年8月10日までに整備の完了を目指しています。