ガソリン価格高騰「移動スーパーの経営厳しくなる」

ガソリン価格の高騰の影響で、高齢者の買い物を支えている「移動スーパー」ではガソリン代の負担が増していて、担当者は「これ以上、値上げされると経営が厳しくなる」と訴えています。

トラックに生鮮食品や日用品を載せて販売する「移動スーパー」は、遠くまで買い物に出かけるのが困難な高齢者の多い地域などで利用されています。
このうち、移動スーパーで高崎市を担当している張替亨さんは、住宅や公民館などを回り、100人ほどの利用客がいます。
利用客の80代の女性は「足が悪いので、来てくれるのは助かる。移動スーパーがなくなると困る」と話していました。
一方、移動スーパーのトラックには冷蔵庫が付いているためガソリンの消費量が多く、夏場は月に10回程度、ガソリンを入れる必要があるということです。
さらに、ガソリン価格が値上がりしている影響も加わり、1か月のガソリン代はことし5月ごろまでは2万5000円程度でしたが、先月はおよそ4万5000円と、2万円程度、負担が増えているということです。
張替さんは安い価格で販売しているガソリンスタンドを利用するなどして経費の削減を図っているものの、さらなる値上がりで経営が圧迫されることを懸念しています。
張替さんは「買い物に困っている人も多く、地域に必要な存在だと実感している。経費の多くをガソリン代が占めているので、これ以上、値上げされると経営が厳しくなる」と訴えていました。