関東甲信 危険な暑さ 6日も熱中症対策を 大気不安定大雨も

関東甲信は5日も危険な暑さになったところがあったほか、東京の都心ではことし16日目の猛暑日となり、過去最多に並びました。
6日も東京や埼玉で猛烈な暑さとなる見込みで、熱中症に厳重に警戒し、対策を続けてください。
一方、5日夜おそくにかけてと6日の午後は大気の状態が非常に不安定になり大雨となる見込みで、低い土地の浸水や落雷、竜巻などの激しい突風などに十分注意が必要です。

気象庁によりますと、関東甲信は5日も広い範囲で晴れて気温が上がりました。
日中の最高気温は群馬県桐生市で38.4度、埼玉県熊谷市と鳩山町で38.3度などと、危険な暑さになりました。
また、栃木県佐野市で37.9度、甲府市で37.3度、茨城県古河市で37.2度、長野県安曇野市穂高で37.1度、千葉県市原市の牛久で36.4度、東京の都心で35.9度、神奈川県小田原市で35.1度などと広い範囲で猛暑日となり、東京の都心はことし16日目の猛暑日となり、過去最多に並びました。
6日も気温が高い状態が続く見込みで、日中の最高気温は東京の都心と長野市、埼玉県のさいたま市と熊谷市で35度と猛烈な暑さが続くことが予想されるほか、千葉市や水戸市、甲府市で34度などと、広い範囲で厳しい暑さとなる見込みです。
気象庁と環境省は、熱中症の危険性が極めて高まるとして、東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県に熱中症警戒アラートを発表しています。
関東甲信では、6日にかけて35度以上の猛烈な暑さが続くとして、気象庁は高温に関する気象情報を発表しています。
不要不急の外出は避け、エアコンなどで室温を適切に調節し、のどが渇いていなくてもこまめに水分を補給するなど、引き続き熱中症への対策を徹底してください。
一方、こうした気温の上昇や湿った空気の影響で、関東甲信では5日夜遅くにかけてと6日の午後、大気の状態が非常に不安定になり激しい雨や非常に激しい雨が降って大雨となるところがある見込みです。
6日夕方までの24時間に降る雨の量は、関東北部、関東南部、甲信のいずれも多いところで80ミリと予想され、7日夕方までの24時間には関東南部で100ミリから150ミリ、関東北部と甲信で50ミリから100ミリの雨が降る見込みです。
気象庁は、低い土地の浸水や土砂災害、川の増水に十分注意するとともに、落雷、竜巻などの激しい突風、ひょうに注意するよう呼びかけています。
急に冷たい風が吹くなど発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には頑丈な建物の中に移動するなど安全を確保してください。

日中の最高気温が37.3度まで上がった前橋市にある老舗のかき氷店では、涼を求める家族連れなどが次々と訪れ、にぎわっていました。
訪れた客たちは、すだれの下の日陰に設けられた席で涼みながら、冷たいかき氷を食べて暑さをしのいでいました。
家族と来ていた8歳の女の子は「毎日暑くて調子が悪くなりそうです。こんな日に食べるかき氷はおいしいです」と話していました。
知人とかき氷を食べていた80代の男性は「きょうは暑いので来ました。暑さにやっと慣れてきましたが、高齢者は熱中症になりやすいと聞くので注意しています」と話していました。
また、夏祭りの準備途中に訪れた50代の男性は「食べ進めると体が少しづつ冷えてきて、生き返るような気分です。これでもうひと頑張りできます」と話していました。