災害時の消費者トラブルに注意を 県消費生活センター

県内では今月に入り、ひょうや突風によるとみられる被害が相次いでいますが、群馬県消費生活センターには、去年、県内でひょうによる住宅などへの被害が出たあと、修理業者とのトラブルなどに関する相談が28件寄せられていたということです。
このため、センターは災害時の消費者トラブルについて注意を呼びかけています。

群馬県消費生活センターによりますと、去年の夏も県内でひょうが降り、住宅などに被害がでましたが、その後、修理業者とのトラブルなどに関する相談が28件寄せられたということです。
具体的には、「見積もり無料」とうたっている業者に修理の見積もり額を出してもらったあと、キャンセルしたところ、「契約すれば見積もりは無料だが契約しないなら点検の費用がかかる」と主張し、お金を要求されたケースがあるということです。
このほか、「修理は保険金で全額まかなえる」として修理の見積もりを行うと、修理費用の一部について自己負担を求められるケースもあったということです。
こうした業者は「近くを通りかかったら壊れていたのを見つけた」などと言って、突然、自宅を訪問してくる場合や「面倒な手続きもサポートするので簡単にできる」などと言って勧誘してくる場合があるということです。
群馬県消費生活課の関川千恵美補佐は「急な訪問があったり、怪しいと思うことがあったりしたら、すぐに契約せず周囲の人やほかの業者にも相談して、落ち着いて情報を収集することが重要だ」と話しています。