ヘルパンギーナ 3週連続で国警報基準上回る 感染対策徹底を

幼い子どもがかかりやすく、一般に夏かぜと呼ばれる感染症の「ヘルパンギーナ」について、県内では1医療機関あたりの患者数が前の週よりさらに増え、3週連続で国の警報基準を上回り、県は、手洗いなど感染対策の徹底を呼びかけています。

「ヘルパンギーナ」は、幼い子どもがかかりやすく、夏に患者が増えるウイルス性の感染症で、38度を超える発熱や口の中に水ぶくれができてのどが痛むのが特徴です。
県によりますと、9日までの1週間に報告があった県内の1医療機関あたりの患者数は11.65人で、2000年6月の13.11人に次ぐ高い水準となっています。
国が定める警報の基準は1医療機関あたり6人以上の患者となっていて、県内では2週前の8.39人、前の週の10.06人に続いてさらに増えて3週連続で基準を上回っています。
ヘルパンギーナは、せきやくしゃみなどの飛まつに加え、接触やおむつ交換の際にウイルスが口に入って感染することもあり、保育園や幼稚園などでは集団感染に特に注意が必要です。
県は、トイレなどの際にはせっけんでしっかりと手を洗い、タオルを使い回さないなど感染対策を徹底するとともに、症状が出た場合はすみやかに医療機関を受診するよう呼びかけています。