相続めぐるトラブル防止へ 遺言の作成方法など学ぶ催し 前橋

高齢化の急速な進行で懸念が高まる相続をめぐるトラブルを防ごうと遺言の作成方法などを学ぶ催しが9日、前橋市で開かれました。

この催しは、高齢化が急速に進み人生の終わりに向けた準備を行う「終活」が活発に行われる中で、相続をめぐるトラブルが後を絶たないことから、前橋地方法務局などが去年から開いています。
9日は前橋市内の会場で行われ、このうち遺言を実際に作る体験会には、およそ20人が参加しました。
この中で参加者たちは講師の司法書士から相続のトラブルを防ぐための遺言書のメリットや自筆の遺言書を法務局が保管する制度について説明を受けました。
また、遺言書を自筆で書く際の注意点として、パソコンを使わずにすべて自分で書くこと、「誰に」相続させるのかはっきりさせるために続柄をきちんと書くこと、「何を」相続させるのかはっきりさせるために、「土地」や「建物」などを具体的に記すことなどを教わりました。
その後司法書士のサポートを受けながら遺言書の作成の体験をしていました。
前橋地方法務局の菅生仁首席登記官は「相続について自分ごとととらえて対応いただきたい」と話していました。