大気不安定 降ひょうで車や農業施設の破損被害相次ぐ 前橋

3日夜、大粒のひょうが降った前橋市では、一夜明けて、車や農業施設が破損するといった被害が出ていて、市などが状況の確認を進めています。

気象庁などによりますと、前橋市では3日夜、大気の状態が非常に不安定になって雷をともなった大雨とともに大粒のひょうが降り、男性1人がひょうで頭に軽いけがをしました。
一夜明け、市には市民などから被害の連絡が相次いでいて、午前11時半までに、車が破損するなど70件以上の被害の情報が寄せられているということです。
このうち、市内のタクシー会社では8台のタクシーの後部ガラスなどが割れ、数十台のボンネットなどがへこむ被害を受けました。
タクシー会社の担当者は「これほどの被害が出るとは思っていなかったです。コロナ禍で売り上げが落ちているなか、修理代がかかることになりショックです」と話していました。
また、地元のJAにも農家から農業用ハウスに穴が空いたり野菜にキズがついたりしたという情報が複数寄せられていて、市などと状況の確認を進めています。
農業用ハウスの屋根がやぶれるなどの被害を受けた農家の男性は「こんなにひょうの被害を受けたのは初めてです。燃料などの価格高騰の影響を受けるなかで、今回の被害は非常に厳しいです」と話していました。