主に子どもの感染症「ヘルパンギーナ」警報 2016年以来

主に子どもに広がる感染症の1つで、発熱や口の中に水ぶくれができる「ヘルパンギーナ」の患者が、県内の1医療機関あたりで25日までの1週間に、国の定める警報の発令基準を超えました。
警報の発令は7年前の2016年以来で、県は手洗いなどの対策を徹底するように呼びかけています。

「ヘルパンギーナ」は、乳幼児に多くみられる感染症の1つで、いわゆる夏かぜとして知られ、発熱や口の中に水ぶくれができるのが特徴です。
県によりますと、県内では先月中旬から患者が増え始め、25日までの1週間で、県内54の医療機関から報告された1医療機関あたりの患者数は8.39人になりました。
これは、前の週より4.54人多く、国が定める警報の基準値の6.00人を大幅に上回りました。
このため、県は27日、「ヘルパンギーナ警報」を発令しました。
警報の発令は7年前の2016年8月以来です。
ヘルパンギーナは、せきやくしゃみなどによる飛まつ感染のほか、接触や、便に排出されたウイルスが口に入ることによっても感染するということで、県は、特に保育園や幼稚園での集団感染に注意が必要だとしています。
そのうえで、トイレやおむつ交換の際にはせっけんと流水で手洗いを行い、タオルを共用しないこと、そして、症状が出た場合には早めに医療機関で受診するように呼びかけています。