水道施設の水の流れを利用 「マイクロ水力発電」設備の開所式
再生可能エネルギーの利用を促進しようと、水道施設を流れる水の力を活用して発電する「マイクロ水力発電」の設備が、県内で初めて藤岡市に設置され、27日開所式が行われました。
「マイクロ水力発電」の設備は藤岡市にある南山配水池に設置され、市内の浄水場から配水池までの40メートルの高低差を利用し、その水の流れを発電に利用する仕組みです。
再生可能エネルギーの活用を進める藤岡市と発電事業会社が連携して行う事業で、27日の開所式にはおよそ40人が参加しました。
この中で、新井雅博市長が「事業を通じて環境課題に取り組む姿勢を多くの市民に示して、市をあげて『環境先進市』と呼ばれるまちづくりを進めていきたい」とあいさつしました。
そして、スイッチを入れるセレモニーが行われ、発電を開始しました。
市によりますと、水道施設を利用する「マイクロ水力発電」の施設は県内で初めてで、年間で一般住宅およそ70世帯分の使用量を発電でき、108トンほどの二酸化炭素を削減できる見通しだということです。
また、収益の一部は市の財源になるということです。
発電事業会社の松浦哲哉社長は「水道施設を使った発電ができる場所はまだあるので取り組みを広げていきたい」と話していました。