群馬県庁31階などリニューアルでお披露目イベント

県庁舎を有効活用しようと、リニューアルした県庁の31階と県庁前の広場をお披露目するイベントが25日行われ、多くの人でにぎわいました。

リニューアルしたのは観光物産の展示スペースだった県庁の31階と県庁前の広場です。
このうち、県庁の31階は、県民が訪れやすい場所にしようと県産品などを販売するマルシェや、イベントなどで使うキッチン設備、それに飲食や遊ぶことができる人工芝のスペースが設置されました。
イベントでは、マルシェで県産の野菜やシルク製品などが販売されたほか、キッチン設備では沼田市出身のインフルエンサーによる料理ショーなどが行われ、多くの人でにぎわいました。
一方、県庁前の広場は未完成のモニュメントを撤去するなど再整備が行われ、芝生の広場に生まれ変わりました。
広場では、音楽ライブやサッカーやゴルフなど、運動ができる催しが行われ、若い世代の人や家族連れなどが音楽やスポーツを楽しんでいました。
この広場の活用について、県は民間の知恵を生かそうと、県民からにぎわいを生み出すためのアイデアを募っています。
イベントに訪れた前橋市に住む親子は、「県庁は立派な建物でもあるし、芝生も整備されてよい場所になったので、定期的にイベントが開催されるといいなと思います」と話していました。

群馬県は県庁舎の改装や整備を4年前から行っています。
県有資産を有効に活用することで、にぎわいの創出や県のPRにつなげるのが狙いです。
県はこれまでに県庁の32階の展望スペースを人が交流する場にしようと改装し、県の情報発信など行う撮影スタジオや、共用のオフィス、「コワーキングスペース」を設置してきました。
また、県庁の30階も空きスペースを有効活用しようと公募した結果、先月、民間のコンサルティング会社「アクセンチュア」のオフィスが入居し、業務を始めています。
そして、県庁前の広場については長年、十分に活用されてこなかったことから、20年あまり前から8500万円かけて建設してきたモニュメントを、去年、さらに4400万円かけて未完成のまま撤去し、芝生の広場として再整備しました。
広場の活用方法について、県は、県民からアイデアを募り、採用した場合、来月から来年3月までは無料で利用できる取り組みを進めていて、より県民に身近な場所にしたいとしています。
県財産有効活用課の山田享文次長は「県だけではどう県庁舎を活用していくか見えてこない部分もあるので、民間の意見を聞き、模索をしているところだ。活用方法をどうするかが最大の課題だと考えている」と話しています。