熱中症での搬送 去年同月の1.5倍に 県が対策呼びかけ

記録的な暑さとなった先月に県内で熱中症で救急搬送された人の数は、去年の同じ月の1.5倍にのぼったことが県のまとめでわかりました。
今月に入ってからは去年の2倍のペースで推移していて、県が対策を呼びかけています。

先月は、17日に神流町と下仁田町で5月の気温としては観測史上最も高くなり、その翌日には伊勢崎市と館林市で35度以上の猛暑日となるなど記録的な暑さとなりました。
これに伴って、先月に県内で熱中症で救急搬送された人は、去年の同じ月の1.5倍となる80人にのぼったことが県のまとめでわかりました。
このうち、65歳以上の高齢者が48人と全体の6割を占めています。
症状別では、重症が5人、中等症が34人、軽症が41人でした。
また、熱中症になった場所は「住居」が32人、「道路」が13人、「仕事場」が8人などとなっています。
さらに、今月に入ってからは、18日までに78人が熱中症の疑いで救急搬送されていて、去年の同じ時期の2倍に増えています。
県感染症・がん疾病対策課は、「今の時期は気温差が大きく、体が暑さに慣れていない。エアコンを適切に利用するなどして熱中症を予防してほしい」と話しています。