「不正軽油」防止 県と警察 抜き打ち調査

軽油を燃料にしているトラックなどのディーゼル車に灯油や重油を不正に混ぜていないかを調べる県の抜き打ち調査が、13日、渋川市などで行われました。

抜き打ち調査は県と警察が13日、県内3か所で一斉に行い、渋川市では国道17号線で行われました。
県によりますと、軽油には1リットルあたり32円10銭の「軽油引取税」がかけられていますが、灯油や重油は、この税金がかからないため不正が相次いでいるということです。
13日は県の担当者が、走行中のトラックに停止を求めてタンクから燃料を200ミリリットル抜き取ったうえで、ドライバーから給油の時期や場所などを聞き取っていました。
県は今後、3か所で調査した105台分の燃料の成分を分析し、不正が見つかった場合にはどこで混ぜられたか詳しく調べることにしています。
県税務課の埜中俊彦税務専門官は「不正軽油は脱税や環境汚染、それに、公正な価格競争の阻害につながる。仮に価格の安い軽油を入れた後にエンジンに不具合などがあれば不正軽油の可能性があるので県への通報をお願いしたい」と話していました。