110番映像通報 運用開始1か月で22件 行方不明者発見も

110番通報の際、スマートフォンなどを使って現場の映像を送ることができるシステムが、ことし4月から全国で本格運用していますが、県内では運用開始から1か月間で22件の利用があり、行方不明者や遭難者の発見につながったケースがあったことがわかりました。

「110番映像通報システム」は通報を受けた警察が必要と判断した場合、スマートフォンなどで現場の映像や画像などを送ってもらうシステムで、ことし4月から全国で本格的な運用が始まりました。
警察によりますと、県内では本格運用からの1か月間で22件の利用があったということです。
このうち、行方不明者に関する利用は15件あり、家族などから、顔写真を警察に送ってもらうことで2人の行方不明者の発見に生かされたということです。
また、山岳遭難に関する利用は2件あり、いずれも遭難した本人が、通報とともに周辺の画像を送ったことで、居場所の特定が迅速にでき、救助につながったということです。
県警察本部の通信指令課は、「運用開始して以来、効果を発揮しているので、継続して県民の協力を得ていきたい」としています。