前橋赤十字病院 首都直下地震発生時の患者搬送拠点 候補地に

首都直下地震が発生した際に広域的に患者を搬送する拠点として前橋市の前橋赤十字病院が選ばれました。
これを機に県は、災害時の医療体制の強化をさらに進めることにしています。

大規模災害への対応の一環として国は、広域的に患者を搬送する拠点として自衛隊の駐屯地や空港などを「候補地」として選んでいます。
県によりますと、このうち首都直下地震についてまとめた国の計画の中で、病院としては全国で初めて、前橋市の前橋赤十字病院が先月、候補地に選ばれたということです。
大型のヘリポートがあることや、広域的な搬送訓練を行った実績を踏まえて選定に至ったということで、実際に運ばれた際には、患者を前橋赤十字病院や、それ以外の県内16の病院が受け入れて治療を行うということです。
一方、県内での災害の際には、前橋赤十字病院のヘリポートから県外の拠点に搬送することを県は想定しています。
山本知事は9日の記者会見で「今回の選定を機に、災害医療体制をさらに強化し、首都直下地震だけでなく、県内で災害が起きた時の対応力も高めていきたい」と述べました。