群馬県内 出生率が過去最低を更新 出生数は過去最少

群馬県で去年、1人の女性が一生のうちに産む子どもの数の指標となる出生率は1.32で、過去最低を更新しました。
また、去年、県内で生まれた子どもの数も過去最少となっていて、少子化に歯止めがかからない状況が続いています。

厚生労働省によりますと去年、1人の女性が一生のうちに産む子どもの数の指標となる群馬県の「合計特殊出生率」は1.32で、前の年より0.03ポイント下がりました。
これは、全国平均の1.26を上回っているものの、記録の残る昭和35年以降、過去最低となっています。
また、去年1年間に県内で生まれた子どもの数、「出生数」は1万687人で、前の年より549人少なく、こちらも過去最少となっています。
県内の出生数は、14年連続の減少で、少子化に歯止めがかからない状況が続いています。
一方、去年、県内で亡くなった人の数は、2万6588人と前の年と比べて2284人増え、過去最多となりました。
この結果、死亡した人の数が生まれた子どもの人数を上回る「自然減」は1万5901人で過去最大の減少幅となっていて、人口減少も続いています。
県生活こども課は「結婚への考え方の多様化が少子化に影響していると考えている。県としては、結婚や子育てを希望する人が望む環境作りに取り組んでいきたい」としています。