学校の体育館の冷房設置は

県教育委員会によりますと、群馬県内の公立小中学校の体育館での冷房の設置率は去年9月1日の時点で5.3%で、全国で14番目に高いものの、全国平均の11.9%を下回っています。
こうした中、太田市では厳しい暑さの中でスポーツなどを行う子どもたちが熱中症になるのを防ごうと、市内にあるすべての市立の学校の体育館にエアコンを設置することにしていて、すでに中学校と高校の18校についてはことし3月までに設置を終えています。
このうち、太田市内にある尾島中学校の体育館では8台のエアコンがことし3月、新たに設置されました。
冷気をより広い範囲に行き渡らせるためにエアコンの上には送風機も取り付けられていて、気温が28度を超えた場合に冷房を運転させることにしています。
中学校によりますと、エアコンがなかった去年までは暑さが厳しい日は部活動や体育の時間は最低限にし、やむを得ない場合は時間を短縮して行っていたということです。
高柳浩和校長は「去年までは生徒たちもいつ倒れるかわからないような状況で行事も避けていた。今後はその期間にも組み込めるようになったので教育課程にもゆとりが生まれ、新たなチャレンジにもつながっていくと思う」と話していました。
太田市では市内の市立の小学校の体育館についてもエアコンの設置に向けた準備を進めていて、今年度中にも設置が完了する見通しだということです。