「サクラが危ない」 県が警鐘を鳴らす資料を公表 その理由は

「サクラが危ない」と、県が強い文言で警鐘を鳴らす資料を公表しました。
その理由は、サクラなどに寄生して木を弱らせ枯らせてしまう大型のカミキリムシ、「クビアカツヤカミキリ」で、見かけた場合、踏みつぶすなどして駆除を行い、情報提供するように県が協力を呼びかけています。

「クビアカツヤカミキリ」は、中国やベトナムなどが原産の大型のカミキリムシで、県によりますとサクラやウメ、モモなどに寄生して幼虫が木の中を食い荒らして木を弱らせ、枯らせてしまうということです。
体長は2センチから4センチで、色はつやのある黒、胸の部分が赤いのが特徴で、環境省の「特定外来生物」に指定されて飼育や運搬などが原則、禁止されています。
県内でも確認され被害が拡大していることから、県は、「サクラが危ない」と、強い文言で警鐘を鳴らす資料を公表しました。
この中では成虫を見かけた場合、踏みつぶすなどして、その場で駆除することと情報提供への協力を呼びかけています。
このうち情報提供については、成虫や「フラス」という幼虫が排出する「ふん」と木くずが混ざったものを見かけたら、その場所などを最寄りの自治体や、「ぐんまクビアカネット」と名付けたウェブサイトに投稿してほしいとしています。
ウェブサイトは、今月1日からことし10月末まで運用され、寄せられた情報を元に、どこで、どのような被害があったのか地図上で確認できるようになっています。