群馬県 激しい雨や線状降水帯のおそれ 土砂災害などに警戒を

活発な前線の影響で、関東甲信は2日夜から3日の午前中にかけて発達した雨雲が次々と連なる「線状降水帯」が発生して災害の危険度が急激に高まる可能性があります。
群馬県では2日夜遅くにかけて雷を伴った激しい雨が降るおそれがあり、気象台では大雨による土砂災害に警戒するとともに、低い土地の浸水や河川の増水に十分注意するよう呼びかけています。

前橋地方気象台によりますと、本州付近に停滞する前線に台風からの湿った空気が流れ込んでいるため、前線の活動が活発となっています。
午後4時までの1時間には館林市で18.5ミリ、神流町で12ミリのやや強い雨を観測しました。
また、前橋地方気象台は午後3時45分にみなかみ町と嬬恋村に「大雨警報」を出しました。
前線は3日にかけて活発な状態が続く見込みで、気象台は、関東甲信では2日夜から3日の午前中にかけて「線状降水帯」が発生し、災害の危険度が急激に高まる可能性があるとしています。
群馬県では2日夜遅くにかけて雷を伴って1時間に40ミリの激しい雨が降るおそれがあります。
その後も雨は、3日明け方にかけて広い範囲で降り続く見込みです。
3日の午後6時までの24時間に降る雨の量は多いところで南部で80ミリ、北部で60ミリと予想されています。
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
気象台は3日明け方にかけて大雨による土砂災害に警戒するとともに、低い土地の浸水や河川の増水に十分注意するよう呼びかけています。
また、2日夜遅くにかけて落雷や突風にも注意するとともに、「ひょう」が降るおそれもあるとして農作物や農業施設の管理にも注意を呼びかけています。
周囲を確認しづらい夜間に状況が急激に悪化するおそれがあります。
自治体からの避難の情報に注意し、状況が悪化する前に早めの避難を心がけるようにしてください。
また、大雨の影響で、JR吾妻線は長野原草津口駅と大前駅の間の上下線で、午後2時半から終日運転を見合わせています。