学生のアイデアで温泉街活性化を 群馬 みなかみ町

みなかみ町にあった大型旅館の跡地の活用策について産官学で検討するプロジェクトの会合が2日、開かれ、余暇を楽しみながらテレワークをする「ワーケーション」の拠点にするといった学生たちのアイデアを元に、意見が交わされました。

このプロジェクトは、みなかみ町の温泉街にあった大型旅館の跡地を購入した東京の不動産会社と、都市工学を学ぶ東京大学の研究者や学生たち、それに、群馬銀行や、みなかみ町が、地元住民とともにおととしから進めています。
2日、開かれた会合にはおよそ50人が参加し、旅館の跡地について学生たちからは、余暇を楽しみながらテレワークをする「ワーケーション」をする人が長期滞在できる施設にするといったアイデアが出されました。
それらのアイデアを元にした模型を囲みながら行われた意見交換で、学生たちは、「川沿いの景観を生かした形での開発が望ましい」という地元の人たちからの要望を踏まえていくことや、降雪量の多い冬もスキーやスノーボードの客を取り込めるといった考えを述べていました。
温泉街でまんじゅう店を営む沼尻好彦さんは「地元の人間では思いつかない考え方を直接、聞くことができてよかった。自分自身も今後のまちづくりに協力していきたい」と話していました。
プロジェクトでは今後も議論を進め、新たな施設は3年後をメドに開業する見通しだということです。