経営改革に取り組む群馬交響楽団の昨年度決算 4年連続黒字に

経営改革に取り組む群馬交響楽団の昨年度の決算は、新型コロナの影響が和らぎ、学校での音楽教室の開催が増えたことなどから、最終的に5100万円あまりの黒字となりました。
黒字は4年連続です。

群馬交響楽団が発表した昨年度の決算によりますと、収入にあたる経常収益は前の年度より9600万円あまり増えて8億7368万円で、支出にあたる経常費用は5100万円あまり増えて8億2221万円でした。
この結果、最終的に5147万円の黒字になりました。
決算の黒字は、2019年度から4年連続です。
主な要因について群馬交響楽団は新型コロナの影響が和らぎ、学校での音楽教室を前の年度の2倍を超える66回開催できたことや、映画の音楽を取り入れた公演を新たに開催したことなどをあげています。
群馬交響楽団は、終戦直後に日本初の本格的な地方オーケストラとして結成されました。
ただ、2016年度から3年連続の赤字となり経営改善に取り組み、その一環として、ことし4月からは国内外の楽団で活躍してきた飯森範親さんが常任指揮者に就任していました。
群馬交響楽団は「定期演奏会の入場者数はまだ、感染拡大前に戻っていない。飯森氏を常任指揮者に迎えたことしはさらに飛躍したい」とコメントしています。