群馬大学理工学部で労災事故を模擬体験する授業

労災事故について知り、社会に出た後の仕事に生かしてもらおうと、群馬大学で事故を模擬体験する授業が開かれ、学生たちが必要な安全対策を学びました。

桐生市にある群馬大学理工学部で開かれた授業には、2年生の学生およそ300人が参加し、専用の装置などを使って労災事故を模擬体験しました。
このうち、高い場所からの落下物を想定した実験では、電力会社の監修のもと、学生たちは、ヘルメットなどを身につけて、ボルトが4メートルの高さから落ちてきた際の衝撃を体感し、落下防止対策の重要性を確認していました。
また、電気がショートした際の危険性についての実験では、電気回路に抵抗の小さい配線をつなぐと電圧差で火花が飛び、学生たちは配線のミスなどが火災につながるおそれがあることを学んでいました。
参加した男子学生は「将来は研究職に就きたいと考えていて、現場に関わることもあると思うので、安全の大切さを学べてよかったです」と話していました。
また、女子学生は「実習を控えているので、実習先の企業でも安全対策を学びたいと思います」と話していました。
群馬大学の天谷賢児教授は「実際に体験するとより記憶に残ると思います。将来、安全を考えた設計をしたり、作業の際に危険を察知したりすることができるようになってほしい」と話していました。