群馬県 保育士の就職支援センター新設へ マッチングに期待

保育士不足が課題となる中、群馬県は、就職を希望する保育士に働き先を紹介する支援センターを今月15日、前橋市の県社会福祉協議会に新たに開設すると発表しました。
人材を求める県内の保育所や幼稚園などとのマッチングの場になることを期待しています。

保育の質の向上が全国的に求められる一方で、群馬県が昨年度行った調査では、県内全体でおよそ330人の保育士が不足することがわかり、人材不足の解消や、働く人の処遇の改善をどう図るかが課題となっています。
こうした中、県は、保育に携わる人材の確保につなげようと、資格を持ちながら働いていない「潜在保育士」や、保育士を目指す学生などに働き先となる保育施設を紹介する「保育士就職支援センター」を来週月曜日の今月15日に前橋市にある県社会福祉協議会に新たに開設すると発表しました。
センターには、専任のコーディネーター2人を新たに配置し、就職を希望する保育士と、人材を求める県内の保育所や幼稚園などを仲介して、マッチングの場になることを期待しています。
また、保育士の定着を図るため相談に応じたり、スキルアップにつながる研修の支援をしたりすることにしています。
山本知事は、11日の記者会見で「保育人材の不足を解消することで子どもたちの健やかな育ちを支える環境づくりを進めたい」と話していました。