特産の「水沢うどん」小麦価格や光熱費など高騰の影響続く

光熱費などの高騰に加え、高値が続く小麦粉の仕入れ価格が今後も上昇する見込みだとして、渋川市で群馬県特産の「水沢うどん」を提供している店ではことし、一部のメニューの値上げをしたばかりですが、さらなる値上げも検討せざるを得ない状況になっています。

群馬県特産の「水沢うどん」を提供する渋川市伊香保町の店では、多いときで1日200食程度のうどんを提供していて、お土産用も合わせると1日25キロ程度の小麦粉を使います。
店によりますと、小麦粉25キロあたりの仕入れ価格は、おととし12月はおよそ5000円でしたが、去年12月にはおよそ5300円と、1年で300円ほど値上がりし、今後、さらに価格は上昇する見込みだということです。
この店ではことし1月に「小盛りうどん」の価格を150円値上げし、770円に変更しましたが、小麦粉のほかにも、電気代やガス代、揚げ物用の油、段ボールや商品を包装するフィルムも価格が上昇していて、さらなる値上げも検討せざるを得ない状況だということです。
新潟県から家族で来た40代の男性は「全体的に物価上昇しているので値上げは仕方ないと思う。おいしいので値段が上がってもまた来たい」と話していました。
うどん専門店「清水屋」の大河原健太代表は、「小麦はメインの食材になるので、薬味を変更したり、量を変えたりして工夫するしかない。せっかく観光地に来てもらっているので、高くなりすぎないようにしたい」と話していました。