増加する山岳遭難 群馬県が新たに捜索用ドローン5機配備へ
群馬県内で山岳遭難が増加する中、県は迅速な救助活動に役立てようと、新年度、新たに捜索用のドローン5機を群馬県警に配備する方針です。
群馬県警によりますと、県内で去年1年間に発生した山岳遭難の件数は130件で、前の年と比べて15件増加し、統計を取り始めた昭和61年以降で2番目の多さとなりました。
こうした中、県は速やかな救助や捜索を行う隊員の2次遭難防止につなげようと、新たに山岳遭難対策用のドローン5機を群馬県警に配備する方針です。
捜索時には死角を少なくするためにドローン5機を編成を組んで同時に飛行させ、上空から撮影した映像を確認しながら遭難者の早期発見につなげることにしています。
県では捜索用のドローンを配備するため新年度予算案におよそ1100万円を計上していて、このうち機体の購入費用およそ800万円分はクラウドファンディングで募るということです。
県警察本部地域課は「さまざまなケースに応じてドローンを活用できるように訓練し、迅速な救出につなげたい」としています。