水害に備え 浸水の深さがわかるステッカー 中学生が製作

いつ起こるかわからない水害に備えようと、群馬県桐生市の中学生たちが、水害時に想定される浸水の深さがわかるステッカーをデザインし、27日、そのステッカーを街なかに貼る作業を行いました。

この活動は、群馬県桐生市の境野中学校で昨年度から始めている、防災に関する授業の一環で行われたものです。
浸水想定の深さを示すステッカーはすでに地区に貼られていますが、改定前のハザードマップを元にしていたことから、生徒たちは新たなデザインのステッカーを製作し、27日は完成したステッカーを街なかに貼る作業を行いました。
ステッカーは浸水想定の深さに応じて3種類製作され、子どもにもわかりやすいようにキリンのイラストを用いているほか、英語と中国語で表示できるQRコードも記されています。
生徒たちは自転車で地域をまわり、街灯や集会所の掲示板などに貼られたステッカーを新たなステッカーに貼り替えていました。
参加した女子生徒は「防災への意識が勉強していくうちに高まっていった。水害以外にも地域の防災のためにできることはないか考えていきたい」と話していました。
ステッカーの製作を監修した群馬大学の金井昌信教授は「斬新なデザインでよかった。ステッカーを通して地域の人たちには水害について改めて考えるきっかけになってほしい」と話していました。