保育人材確保に向け 県 新年度支援センター設置へ

保育に携わる人材の確保につなげようと、群馬県は、新年度、就職を希望する保育士に働き先を紹介する支援センターを県社会福祉協議会に新たに設置する方針を固めました。

保育の質の向上が全国的に求められる一方で、群馬県が今年度行った調査では、県内全体でおよそ330人の保育士が不足することがわかり、人材不足の解消や、働く人の処遇の改善をどう図るかが課題となっています。
このため県は、保育に携わる人材の確保につなげようと、資格を持ちながら働いていない「潜在保育士」や、保育士を目指す学生などに働き先となる保育施設を紹介する「保育士・保育所支援センター」を県社会福祉協議会に新たに設置する方針を固めました。
センターには、専任のコーディネーター2人を新たに配置し、就職を希望する保育士と、人材を求める県内の保育所や幼稚園などを仲介して就職につなげるということです。
また、保育士に継続的に働いてもらうために、職場環境の改善に向けた対策の助言や、セミナーの開催なども行うことにしています。
県は「不適切な保育の背景として保育人材の不足などの問題が指摘される中、センターの設置によって保育士の不安解消を図ることで安心安全な保育現場を実現していきたい」としています。