障害者の絵を会場に投影 群馬交響楽団が特別コンサート 前橋
障害のある子どもたちの絵を最新の映像技術を駆使して映し出した幻想的な雰囲気の中で音楽を楽しむ群馬交響楽団の特別コンサートが15日、前橋市で開かれました。
このコンサートは、障害のある人と一緒にクラシック音楽を楽しんでもらおうと、県と群馬交響楽団などが初めて企画しました。
会場には、プロジェクションマッピングと呼ばれる最新の映像技術を使って県内の特別支援学校に通う子どもたちが描いた絵が会場中に映し出され、幻想的な雰囲気の中、オーケストラがラヴェルの名曲「ボレロ」などを披露しました。
観客たちは、天井や壁を見上げたり、絵を指さしたりしながら、音楽とアートが織りなす非日常の空間を楽しんでいました。
演出を手がけた前橋市出身のクリエイティブプロデューサーの田村吾郎さんは「今までコンサートに来られなかった障害のある方々にもクラシックに関わってほしいと思い、企画した。今回で終わりにせず、これからも継続してやっていきたい」と話していました。