通園バスで園児死亡 県内でも 安全確認のための調査始まる
静岡県の認定こども園で3歳の女の子が通園バスの車内に取り残され熱中症で死亡した事件を受けて、認定こども園や保育所などを対象にした安全確認のための調査が、県内では13日から始まりました。
静岡県牧之原市の認定こども園では今月5日、3歳の女の子が通園バスの車内におよそ5時間にわたって取り残され、熱中症で死亡しました。
この事件を受けて、国は全国の施設を対象に調査を行うように通知を出し、これを受けて県は、13日から県内の認定こども園や保育所などを対象にした、安全確認のための調査を始めました。
書面による調査では、バスによる通園や降車時の見回りが行われているか、そして子どもの欠席連絡についてのルールを設けているかなどおよそ80項目を確認します。
県内で対象となる施設は、認可外の保育所も含めて700を超える見込みです。
国の調査に先立ち県は、今月8日から独自の調査も進めていて、2つの調査結果を踏まえて来月以降、市町村と連携し施設への現地調査も行うことにしています。
県私学・子育て支援課の廣田暢実課長は「子どもの安全の確保は保育の基本であり、今回のような置き去り案件はあってはならない。県内では今のところそうした事案は発生していないが、国や市町村、各園と協力して子どもの命を守る取り組みを進めていきたい」と話していました。