ワクチン業務で京都市に過大請求繰り返したか 元社員ら再逮捕

京都市から新型コロナ関連の業務委託を受けていた会社の元社員ら2人が、人件費を過大請求したとして逮捕・起訴された事件で、警察は、2人がほかにも過大請求を繰り返し、あわせて3000万円余りをだましとっていたとして、詐欺の疑いで再逮捕しました。

逮捕されたのは、いずれも東京に本社がある「日本トータルテレマーケティング」の元社員で、京都のコールセンターのセンター長を務めていた▼東幹雄容疑者(47)と、センター長代理を務めていた▼三浦俊介容疑者(42)の2人です。
警察によりますと、2人は京都市から委託を受けた新型コロナのワクチン接種のコールセンター業務をめぐり、おととし(令和4年)の3か月分の委託料について、あわせて5億5000万円余りを市に請求していましたが、人件費を水増ししてこのうちの3000万円余りをだまし取ったとして詐欺の疑いが持たれています。
2人は同様の手口で、市から2700万円余りをだまし取ったとして逮捕・起訴されていました。
調べに対し、いずれも容疑を認めているということです。
「日本トータルテレマーケティング」は過大請求が発覚したあと、外部の弁護士でつくる調査委員会を設置し、京都市におよそ9億円過大請求していたという調査結果をことし3月に公表していました。
警察は詳しいいきさつを調べています。